鼻炎で最悪な毎日を送ってるダナエです。
つい最近、レンタルで「サイン」を観たんだけど、
これがまた全然おもしろくなかった。
ロードショウで観にいってたら、ひどいことになってたね。
金返せ状態でしょ！

今回紹介する映画は主人公の名前でもある「ロイヤル・テネンバウムズ」なり。かつて天才ファミリーと呼ばれていたテネンバウム一家。
家の主人、ロイヤル・テネンバウムズ（ジーン・ハックマン）の
身勝手な裏切りによって夫妻は別居、
３人の元天才児たちはトラブルまみれの大人に成長し、
家族はバラバラに・・・。

そんな中、３人の母親エセル（アンジェリカ・ヒューストン）が
恋人からプロポーズされる。
怒ったロイヤルは、再婚話をぶちこわす計画をたてると同時に、
「自分の命はもう永くない」の一言で２２年間離れていた子供たちを呼び戻し、家族ともう一度やり直そうとする。
溝のできた家族が少しづつ修復されていく様を描いた家族ドラマだ。

３人の子供達もそうとうたるメンバーでかなりの天才。
長男のチャス（ベン・スティラー）は１０代半ばで不動産の売買を始めた
エリートサラリーマン。現在は妻に死なれ、２人の子供と暮らしている。
長女で養女のマーゴ（グィネス・パルトロウ）は１２歳で劇作家として認められるが家出や放浪のあげく、今では自堕落な生活を送る。
次男のリッチー（ルーク・ウィルソン）は１７歳にして世界ランキング２位の
元テニスプレイヤー。マーゴへの愛になやむ。
とまぁ、みなさん悩みが多いテネンバウムズ一家。

こんな変わりキャラぞろいの一家の中で、ロイヤルが一番どぎつい。
ろくでなしの詐欺師、身勝手でイタズラ好きの遊び人、
とんでもないオヤジ。だけど憎めないロイヤルの魅力を
ジーン・ハックマンは見事に演じきったね。
マーゴ役のグィネスもよかった！
パンダメイク、ヒット！マーゴの無気力・無感情の性格にマッチしてたし。
グィネスってタカビー＆いけすかない女優ぽっくて昔は嫌いだったんだけど、
「愛しのローズマリー」あたりから余分なものがすっきりとれたというか、
ステップアップしたカンジ。脚本選びもうまくなったのかもね。
複雑な人間関係をうまくまとめ、コメディの中にも哀愁さをうまく表現した
ウェス・アンダーソン監督、３作目のこの作品で日本発上陸だそうで、
全２作はアメリカでとても高い評価を受けたが日本では
公開されなかったのが残念だ。

最後に自分のダディがロイヤルみたいなロクデナシオヤジでなくて
ほんとよかったと思うダナエでした。